漢方を使った口腔内治療
中国伝統医学を活用した歯科医療
「漢方」とはどんなもの?
「漢方」とは、中国に古くから伝わる医学のことで、ヨーロッパから西洋医学が入ってくるまでは日本の医学の主流でした。 漢方の考え方の基本は「未病(健康と病気の中間の状態)を治す」ことにあります。 「未病」は西洋医学では病気と見なされないものまで含まれ、この状態を漢方薬で改善することで健康を維持します。※漢方薬
漢方で使用される薬です。草木の根や果実、植物などといった自然の素材を使用して作られた薬を「生薬(しょうやく)」と言い、 患者に合わせて生薬を調合して処方した薬が「漢方薬」と呼ばれます。歯科治療にも有効です
漢方は中国の長い歴史の中で作りあげられた優れた医学であり、現代医学でも漢方薬が用いられるケースが増えています。漢方の魅力は、西洋医学が不得意とする部分を補えることにあります。 たとえば、漢方で改善が期待できる「冷え症」は、歯周病の原因の1つとされています。 冷え性を改善することで、歯周病の治療にもつながるのです。
口腔乾燥症:唾の出が少なくなり、そのために舌がヒリヒリしたりだ液が少ないため義歯の安定が得られず、痛みになったりする場合も漢方処方します。 口内炎ができたときの粘膜の治療としても漢方は有効です。